2009年05月13日

模型撮影

先日紹介したサターンVの模型をもとにリアルなサターンV打ち上げ画像を作ることを試みました。

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邪魔なものが写らないよう、撮影は海のそばで行いました。

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撮影状況です。
カメラは三脚で固定し、シャッターはレリーズで切ることで少しでもブレを減らします。

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打ち上げ前の状態の模型でテスト撮影。
これでもイイ感じですが・・・

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レフ板を使うことでディティールがはっきりし、立体感のある陰影になります。
レフ板はダンボール板にプリント用紙を貼り付けた簡単なものですが、それでも効果は大きいです。

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主題である打ち上げ時のサターンV模型を撮影しました。
これにPhotoshopで加工を施し、右の画像のような実際の打ち上げ写真っぽさを目指します。

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まず空のコントラストを上げます。
実物写真の空が濃いのは露光時間の短さ故と思います。
噴射部の光が大変強いためにそうしたのでしょう。

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その噴射部の光の強さをシミュレートするため、長い露光時間でも撮影しておきます。
そして噴射部だけ切り出して通常露光の画像に移します。

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さらに、ぼかすことで強い光の溢れ出しを表現します。

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噴射口付近は特に光量が多いため、ぼかしを徐々に強くしながら複製します。
リアルタイムCGで使われている川瀬式MGFの要領です。

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先端にある緊急脱出ロケット部が太いので、横方向に縮小して細くします。

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極低温の液体燃料によってできる氷を表現します。
エアブラシツールで白を吹き、ノイズを加えます。

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少し白っぽくなり過ぎているので、暗くして馴染ませます。

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噴射口付近のエネルギー量は伊達ではなく、実物写真のようにほとんど白っぽくなるのが適切なので、明るさを上げて修正しました。

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実物写真では噴射口から離れたところはガスっぽくなっています。

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これを表現するため、部分的にぼかしをかけます。

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最後に少しノイズを加えてフィルムっぽさを出します。

もとの写真からは大分それっぽくなったものの、まだ安っぽい特撮さが感じられます(汗)
こういったスケールの違いを表現、分析する際には様々な点を考慮しないといけません。
流体工学ではレイノルズ数を介して異なるスケールの現象を推定したりしますが、写真であれば、光量や被写界深度あるいは被写体のディティールを調整して本物っぽさを目指すことになります。
今回は陰影や被写体のディティール(煙も)が弱いのかなと思います。
模型を使った特撮やCGの技術がヒントになるかもしれないので目を向けようと思います。
posted by こうじ at 00:00 | 写真

2009年02月15日

AT-X M35 PRO DX(標準マクロレンズ)

http://www.tokina.co.jp/atx/atxm35pro-dx.html

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 模型を撮影したかったので購入しました。

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 三脚とレリーズも購入しました。これで、しっかりとカメラが固定された状態で撮影でき、ブレの心配がなくなります。

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 被写体は初めて大気圏外に到達した人工物であるA4のミニチュアです。A4はフォン・ブラウンの執念が結実した奇跡の技術です。
 最大F値の22で撮影。今後、屋外で実物大の本物っぽく撮影することに挑戦する予定ですが、背景をぼかし過ぎないようにするため、この最大F値で撮影すると思います。

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 逆に、絞り最大開放のF値2.8で撮影。被写界深度が非常に浅くて、先端と根元がぼけています。背景のぼけはさらに強いので、被写体が強調されます。

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 こちらはA4の実践配備型であるV2です。多くの捕虜の犠牲と引換えに何千発と製造され、ベルギーやロンドンなどに打ち込まれました。打たれたほうの人間が死に、造ったほうの人間も死ぬ(後者のほうが多い)。戦争の非生産性を象徴する兵器です。

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 A4を改良したA9です。さらに飛距離が伸びる予定でしたが、ナチスドイツが降伏したため計画倒れとなりました。
 A9は有人型で、途中まで軌道の調整操作を行った後、離脱する手筈だったようです。
posted by こうじ at 00:00 | 写真