2019年07月21日

月面着陸50周年

 あまりにも偉大な業績から、ついに半世紀が経ちました。

19072001.jpg

 今も時々これを眺めては人類の本気の凄まじさに打ち震えています。
 この偉業には遠く及ばないけれど、自分もやれるだけのことはやってやろう。そう思える活力をもらっています。
posted by こうじ at 11:56 | 航空・宇宙

2012年08月26日

ニール・アームストロング氏死去

時代の象徴でもあった宇宙飛行士のニール・アームストロング氏死去
http://jp.techcrunch.com/archives/20120825astronaut-and-icon-neil-armstrong-passes-away-at-82/

 以前から、お歳的にいつこのニュースが聞かれてもおかしくないと思っていましたが、ついにその日が来てしまいました。
 人類初の月面着陸以外にも航空業界において早くからフライトシミュレータの有効性に着目したり、デジタルフライバイワイヤを推進したりと、研究者、エンジニアとしての功績も大きい方でした。

 アームストロング氏についてはこちらで紹介している書籍が詳しいです。

12082601.jpg


 また、アメリカ初の女性宇宙飛行士のサリー・ライド氏も先月に亡くなられていたことを知りました。

米国初の女性宇宙パイロットであったSally Ride、齢61歳すい臓癌にて死去http://jp.techcrunch.com/archives/20120723pioneering-nasa-astronaut-sally-ride-dies-at-age-61/trackback/


 僕が生まれた時には、人類が月面に到達してから既に十数年も経っており、今回も宇宙開発の歴史を語る上で重要である象徴的な飛行士が立て続けに亡くなるなど、宇宙開発の偉大な出来事がどんどん遠い過去になっていくように感じます。
posted by こうじ at 11:39 | 航空・宇宙

2009年04月26日

王立科学博物館

宇宙開発関連のフィギュアです。
購入したものの中で特に気に入っているものを紹介します。

09042601.jpg

世界初の人工衛星スプートニク1号です。
これにより、米ソの熾烈な宇宙開発競争の火蓋が切って落とされました。
「疾駆する馬のたてがみ」と比喩されるアンテナのなびき具合が芸術的です。

09042602.jpg

ガラス製の地球儀がとてもキレイです。

09042603.jpg

そのスプートニクを打ち上げたR-7ロケットです。
(先端はソユーズ宇宙船です)
支柱が四方へ倒れる独特の方式はチューリップ発射方式と呼ばれています。
スプートニクやN-1ロケットなどもそうですが、コロリョフの関わったものはどれも美的なこだわりを感じます。

09042604.jpg

人類を月へ送った史上最大のロケット、サターンVです。
その出で立ちや打ち上げの映像からは並々ならぬパワーを感じます。

09042605.jpg

人類はついに月面にその一歩を刻みました。

09042606.jpg

その後数回、月面着陸を行いましたが、このアポロ13号は途中の事故で非常に危険な状況に。
本来なら月面着陸を行う月着陸船を救命ボートにして無事生還を果たしました。

09042607.jpg

図録にはスペースシャトルが付属しています。

09042608.jpg

初の飛行を担うコロンビア号です。

シャトルの引退を控え、今後はアレスロケット、オリオン宇宙船の時代へ。
ロシアも次世代の宇宙船を開発するようですし、今後も宇宙開発の発展に注目です。
posted by こうじ at 00:00 | 航空・宇宙

2008年11月15日

SPACE RACE 宇宙へ 〜冷戦と二人の天才〜

http://www.nhk-ep.com/shop/commodity_param/shc/0/cmc/10259AA

08111501.jpg

 宇宙開発競争時代、東西のロケット開発を支えた主要な人物、ソ連のセルゲイ・コロリョフ、アメリカのフォン・ブラウンを中心としたドキュメンタリードラマです。海外で製作されたもので、日本でも2年前にNHKで日本語吹替え版が放送されたのですが、これはそれをDVD化したものです。

 宇宙科学には中学の頃から興味があったものの、開発の内情などの細かいことは知らなかったのですが、このところWikipediaやスペースサイトロシア宇宙開発史)で当時の実情や裏話、開発に携わった人たちのエピソードなどに触れるようになり、とても興味を引かれています。

 そんな折に見つけたのがこの作品です。非常に完成度が高く、資料的価値やドラマ性の高い作品となっています。

● レベルの高い映画的な演出

 物語はナレーションによる解説と役者が演じるドラマシーンとで進められます。
 途中、当時撮影された実際の映像が挿入されることがありますが、新規撮影シーンの色処理などが逸品で、違和感なく自然に繋がっています。ドラマシーンのセッティングは、かなりのお金がかかっていると思えるほど本格的でリアルです。シーンの繋ぎやカメラワークによる演出も非常にレベルが高く、感動をより一層深いものにしています。ときにはコミカルなノリで展開されるシーンもあったりして、宇宙科学に詳しくない方が見ても楽しめる作りになっています。

● 興味深いソ連における宇宙開発の実情

 宇宙開発はアメリカの月面着陸が一つの大きなピークで、そのすばらしさはもはや語るまでもありませんし、関連する各種資料もたくさん公開されています。
 一方、旧ソ連側に関しては、数々の世界初を達成してきたものの、その体制故、ベールに包まれた部分が多かったのですが、近年になって情報公開が進み、徐々に知られるようになりました。

 このように、ソ連に関してはアメリカほど派手に知られることが少ないため、当方もネットを利用するようになって初めて知るようになったことが多く、最近はソ連側への興味が強くなっていました。

 この作品に関してもソ連側の描写が特に印象的だったので、(アメリカ側の描写もとても充実していましたが)以下、そちらを中心に感想を述べたいと思います。

● 世界初の人工衛星、スプートニク1号

 そのシンプルな信号音で世界中をひっくり返した世界初の人工衛星がスプートニク1号です。それまでは地球を周回させられるほどの推力を持ったロケットは無く、非常に困難なものでした。

 ソ連の天才ロケット設計者セルゲイ・コロリョフはR-7ロケットを開発し、それを可能にしましたが、それまでの道のりはとても厳しいものでした。
 なかなか理解を示さず開発許可を出さない上層部、打ち上げ失敗が続き打ち切られそうになる開発状況・・・。その流れがドラマチックに演じられています。
 それだけに、スプートニク1号の宇宙からの信号音をついに受信したときのシーンの感動はひと際でした。

 このR-7ロケットは今なお活躍しており、コロリョフの仕事の偉大さを象徴しています。

 (最近、携帯電話の着信音をスプートニク1号の信号音にしました。電話がかかる度に感動しそうです(笑))

● 世界初の宇宙飛行士、ガガーリン

 言わずと知れた初の宇宙飛行士、ガガーリンについての描写も豊富でした。役者さんはよく似ていて実際の映像と違和感のない雰囲気でした。

 初の有人宇宙飛行に赴くシーンは感動的でした。歴史的な大偉業であると同時にたいへんな危険を伴うこの挑戦にコロリョフをはじめ、見送る関係者たちは感無量。宇宙船に向かうガガーリンの真摯な表情を逆光気味にとらえた絵はとても美しく、誇らしいです。

 激しい打ち上げの後は静寂の宇宙。船内が映される位置から、地球が望める窓へと徐々に動いていくカメラが、ついに人類が宇宙から地球を眺めるときがきたのだという感動を表現します。
 音楽もまた、この一連の感動を何倍にもしてくれます。

 無事帰還を果たし、フルシチョフに迎えられるべく赤絨毯の上を歩むガガーリン。実際の映像を初めて見た中学のとき、全身が感動に震えたのを今でも覚えています。
 このときコロリョフは、その存在が知られないよう、人影に隠れてガガーリンの凱旋を見守っていました。作中でその様子が描かれています。
 コロリョフは、笑顔や性格の良いガガーリンをとても気に入っていました。ましてや自分の夢である有人宇宙飛行を成し遂げたのです。誰よりも早く迎え入れ、抱きしめたかったはずです。

 ガガーリンのような成功を収めた例だけでなく、機器の故障により、命を落としてしまった飛行士についても描かれています。地球への帰還が不可能と判断され、奥さんに最後の通信をさせます。(何とか地球には戻れましたが、パラシュートが開かず墜落死しました)
 重苦しいシーンですが、他にも、宇宙開発における華々しい成功の影にあるこういった部分を、この作品はしっかりと描いています。

● コロリョフの晩年

 大量の予算をつぎ込み順調に計画を進めるアメリカのフォン・ブラウンに対し、なかなか上層部の同意を得られず予算が出ないコロリョフ。フォン・ブラウンが月ロケットを紹介する広報フィルムを見て羨むコロリョフのその表情は、同じく月面着陸への夢を追っていた彼の純粋な想い、青春が滲み出た、幼く、無垢なものでした。
 R-7ロケット開発にも貢献した優れたエンジン設計者、グルシュコに協力を仰ぐも、彼のコロリョフに対する嫉妬心により深まる確執・・・。さらには、往年の過労が祟って弱っていく心臓・・・。
 ついに一線を離れ、自宅療養の生活が始まります。 そこでも電話を通じて後任者を励ますなど、助力を惜しみませんでした。

 1966年1月、人類の月面着陸を見ないまま、彼は手術中に亡くなります。

 自宅療養のシーンが終わったと思うと、いきなり、奥さんが医者からコロリョフが亡くなったことを告げられるシーン。 あっけないものでした。
 しかし、これが却って心にくるもので、徐々に夢から遠ざかっていき、体も弱っていく流れが最後には完全にプツリと消えてしまう。消える夢と命の儚さを時間軸で見事に表現しています。情感溢れる音楽と相まって、何度見ても涙を抑えることができません。

 そして赤の広場で国葬をもって弔われ、遺骨はクレムリンの壁に納められました。古くは無実の罪で強制収容所に入れられ、後年は機密のため長く存在を明らかにされなかった彼が最高の栄誉で人民の英雄となりました。

 しかし、何よりも彼にとって至福だったのは、最後に心の拠り所となったガガーリンの存在でしょう。自分の夢を担ったこと以上にガガーリンの人間性に癒され、救われていたと思います。

● 最後はやはり人間

 数年後にはガガーリンも亡くなった他、後任の指導力不足や確執によってまとまりを失うソ連の宇宙開発・・・。その後も宇宙ステーション計画に挑んだり、現在も宇宙開発に大きく貢献してはいるものの、月面着陸というピークを迎えることはできませんでした。

 コロリョフはロケット設計の天才でした。それだけでなく、開発チームのモチベーションを上げることにも優れ(参照:メチータ・男の夢(下))、部下への思いやりもありました。
 数々の成功はコロリョフのこの人間性無くしてはありえませんでした。
 ソ連のような共産主義的な体制下では資本主義に比べて個々人のモチベーション向上、維持に無理があると言われていますが、マクロ的にはそうであっても、実際に手を動かして事を行う集団を見れば、それを構成する人員の性格や相性が非常に大きな要因だということです。

 そして、時代を異にしてもこのことは変わりません。
 当方もこれまで、大学での研究活動や企業でのプロジェクト活動を通じて、この理への確信を深めました。人格破綻者による士気低下や計画の遅延、困難な意思疎通・・・。そのようなときでも取り組めたのは共に議論し合い、問題を解決していける人間の存在と、尊敬する人間への憧れがあったからです。

 当方は就職活動のとき、企業が実施する性格試験というものを、意味があるのかと軽視していましたが、その効果はさておき、今ではそういった試験を実施したくなる気持ちが痛いほど分かります。

 どれだけ壮大で魅力的な目標を掲げても、どれだけ完璧な計画を練ったとしても、最後は人間で決まる。
 コロリョフの人生は時代を越えてこの事を教えてくれます。
posted by こうじ at 00:00 | 航空・宇宙

2008年05月28日

ICBM(大陸間弾道ミサイル)のCG映像



国家間全面戦争の抑止力として機能しているICBMには、冷戦や宇宙開発競争のことを知り始めた中学生の頃から興味を持っていました。
その使用をシミュレートしたCG映像を見つけました。
どこの誰がどういう目的で作成したのか不明ですが、非常にクオリティが高く、見つけてからここ一ヶ月間、毎日のように見入っています。

地上の空気感や発射時に煙の中を抜け出して上昇していくロケットの様子など、簡単には作れなさそうに思います。
カメラワークも本当の撮影のように自然な動揺を持たせながら、回転やズーム、フェードが効果的に使われています。
この恐ろしい兵器と美しい地球、太陽の対比を際立たせるカメラワークも素晴らしいです。

また、音楽もすごくかっこよくて痺れます。
映像とのシンクロ度合いも相当で、わざわざこの映像のためにしたためられたものだと思います。
なぜこの作品が作られたのかがますます気になります。

ICBMは多段ロケットの切り離しを行いながら、大気圏外を経て6000km以上離れた目標へ到達します。
最後に切り離されて落下するのは核爆弾が搭載されるMk.21再突入体で、回転させるのは安定して大気圏再突入を行うためです。
回転軸が安定するジャイロ効果といって、独楽や自転車の車輪が回転中は倒れにくいのと同じ原理です。
(大学でジャイロ効果を知るまで、走行中の自転車がなぜ倒れないのか不思議で不思議で仕方ありませんでした)
このときの再突入体の終端速度は実に秒速7km。
マッハ数で言えば20に達します。

この映像のミニットマンIIIでは再突入体は一個ですが、既に退役したピースキーパーは10個も搭載できました。

08052801.jpg

これはピースキーパーによる複数の再突入体投下テスト時の長時間露光写真です。
恐ろしい光景ではありますが、神の審判と形容したくなるほど神々しくもあります。

ICBMといえば、有名なハリウッド映画の某シリーズ3作目のラストシーンも衝撃的でした。
のどかな風景を前に打ち上がる大量のICBM。
宇宙から地球を俯瞰する視点で見る世界各地の核爆発。

CG映像だけで見れる世界であり続けてほしいものです。
posted by こうじ at 00:00 | 航空・宇宙